再受験、医学生そしてパパに

理学療法士から医学部を再受験した人のブログ。国立大学医学科5年。在学中に結婚し、娘も生まれました。

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偏差値が高い大学ほど、22歳以上の合格率が低いことが判明

こんにちは、さんだ@再受験医学生 (@sanda_igaku) です。日に日に寒くなっていきますね。

 

 

前回の記事では、22歳未満と22歳以上で合格率の比を求めました。

sanda-igaku.hatenablog.com

このランキングを見てみると、偏差値の影響がありそうな気がします。

 

偏差値ランキングと22歳以上の合格率比

偏差値は医学部偏差値・難易度ランキング(国立・公立・私立大学)|医学部受験マニュアルを参照しました。ランキングがこちら。

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散布図を作るとこんな感じ↓

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これを見ると「偏差値が高い大学ほど、合格率比は低い」言い換えると、「偏差値が高い大学ほど、22歳未満に対して22歳以上は合格しにくい」ことが言えそうな気がします。

 

今回は、これを統計学的手法を用いて検証したいと思います。

なお、こういうことには慣れておらず、もし手法や解釈が間違っていたらどなたか教えてください。

 

結果!!

 具体的な方法を公開しても、興味がない人には苦痛なだけなので先に結果を発表します。

ずばり、

偏差値と合格率比には有意な(意味のある)負の相関がある!!

つまり、

偏差値が高いほど22歳以上の合格率は22歳未満の合格率と比較して低くなっている!!

ことが統計学的に認められました。

 

検定の結果は↓

相関係数 = -0.613, 95%信頼区間 -0.762--0.404, P値 = 0.00000219

 

まぁ、偏差値と合格率比には、一方が上がるともう一方が下がる関係があって、偶然このような関係になる確率はすごーーーーーーく低い、とだけ分かってくれたらいいかなと。

 

ちなみに特定の大学の受かりやすさとはまた違うので、注意してください。

 

考察

 偏差値が高い大学ほど、22歳以上の合格率は22歳未満の合格率と比較して低くなるという結果が出ました。よく考えてみたら、そうだろなって感じですね。

 

 22歳以上で医学部を受験する人はほとんど「医学部に入りたい」と強く思っている人です。つまり、医学部であるのなら、大学にはさして拘りを持たずに、受かる確率が高い=偏差値が高くない大学を受けるでしょう。成績が上位の層がその思考により流れるため合格率も高くなる、偏差値の高い大学の合格率は低くなるということだと思います。

 

 このことが、偶然ではなく統計学的に証明できたのは一つ意味のある事かと思います。もちろん、年度が経つにつれて変わる可能性もありますが。

 

 もし僕が「再受験を考えているんだけど、どんな大学がいいと思う?」と聞かれたら

「受かりやすいのは偏差値が高くないところ。その中で、22歳以上の合格実績があって、6年間通ってもいいと思えるところを探しましょう」と答えようと思います。

 

次は、面接において点数が可視化されるか否かについて考察します。Twitterで質問箱を設置してますので、何かありましたらお気軽にどうぞ。以下は興味のある人だけ読んでください。

 

 

 

 

 

おまけ~解析方法~

ここからはどうやって解析したのかを書いていきます。内容的には、医学部で習うことなんですけど、いざ自分でやってみるとちょっと大変でした。ただ、論文を読んだり、書いたりする際には統計の知識は必須になりますから、いい経験だったと思います。公衆衛生学きちんと受けておけばよかった。

 

 使用したソフトはEZRというソフトです。自治医科大学の先生によって開発された無料で使えるソフトです。プログラミングもしなくていいので、比較的簡単に使えると思います。ホームページは↓

http://www.jichi.ac.jp/saitama-sct/SaitamaHP.files/statmed.html

 

使っている本はこれ

 

みんなの医療統計 12日間で基礎理論とEZRを完全マスター! (KS医学・薬学専門書)

みんなの医療統計 12日間で基礎理論とEZRを完全マスター! (KS医学・薬学専門書)

 

 

 

今回は相関を調べたいので、まず、単回帰分析を行い、有意な相関があるのか調べました。そのあと、データが正規分布に従ってなかったので、スピアマンの順位相関係数の検定により相関係数を求めました。

 

散布図と最小2乗直線はこんな感じ。

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検定量は上に示した通りこんな感じ。

相関係数 = -0.613, 95%信頼区間 -0.762--0.404, P値 = 0.00000219

 

p<0.05なので統計学的有意であると言えます。95%信頼区間もここでは0をまたいでないので同様の意味を持ちます。

 

相関係数が-0.613なので、負の相関があると言えます。(強い、弱いの言い方の基準は定まっていないようで、ざっと見た限り「かなりの相関」「中等度の相関」のようです)

 

決定係数は0.375です。つまり、合格率比のばらつきの37%は偏差値で説明できるそうです。これ、あんまりよく分からない。

 

学校で習った知識が使えて、それに有意な結果もついてくるとかなり面白かったです。