こんにちは、さんだ(@sanda_igaku)です。
昭和大学不正入試が騒がれてます。これについて、僕の考えを書きます。
本当は情報を集めようと思ったけど、昭和大学の募集要項がインターネット上で見れず、郵送が4日後とかになってしまうので......。というわけで、何も情報とか集めておらず、思ったことをだらだらと書きます。何かあればぜひ聞かせてください。
まず公正であるべき入試において不正はやっちゃいかんでしょう。スポーツで言ったら審判が贔屓の選手に有利な判定するようなもんで。よりよくない理由を考えて、見かけた意見への考えを述べていきたいと思います。
医学科で行われた
医学科全体の定員は国(文部科学省)によって定められてるわけです。私立も国公立も併せての定員です。もともと政府が医師数抑制政策を1980年代から行っていて、2003年に文部科学省から医学部新設禁止が公言されてきたわけです。東北医科薬科大学や国際医療福祉大学も許可を得て新設されてます。
新規参入がないということは、現存する大学が医師の養成という国に対する使命を担うわけです。いくら私立といえども、公的な側面はほかの学部よりも強くなるんではないでしょうか。
また、一部の大学が不正を行い、それが噂で広がっていくと、割を食うのは他大学志望の学生です。席の数は決まっており、一部に優先席があるのなら、残りの競争率は高くなりますよね。
募集要項に書いていない
これが最悪だと思うんですよね。現役への加点は募集要項に書いてしまえばいいんじゃないかと。関係者も「不正という認識はなかった」そうですから、書かない理由がわからない。
年齢によっての減点・加点は全員に平等に機会が与えられるから、そこまで悪い感じはしないんです。再受験勢としては辞めてほしいけど。でも、だからこそ書くべき。知らずに受験した人が回避できるはずの不利益を被るわけですから。ちなみに、男女によって減点・加点とか同窓優遇はなしです。本人関係ないし、この時代に男女の差ってそもそも何って話ですし。
問い合わせができない
募集要項に書いてない件と合わせて、自分が落ちた原因がわからない点がだめ。もう一回その人の機会を奪うことに繋がりますから。これは国公立に関しても言えそうなことですけど。
見かけた意見への考え
twitterなどでいろんな意見が出てますので、それに対する僕の考えを適当に載せていきます。いちいちツイートを控えてるわけではないので、覚えてる分だけです。
「この界隈ではよくある」「今更感が強い」
人はある情報に曝されることが続くと、それを当たり前と感じるようになります。しかし、それはその人にとっての当たり前であり、全人に共通するものではないはずです。
本当に受験界隈で有名な話であり、昔から噂が流れて誰もが知っているのであれば、その差別は見えなくなる、もしくは見えにくくなるはずではないでしょうか。
「知らない人がだめなだけ」と聞こえてきそうですけど、昭和大学では約30%程度の2浪以上の受験生がいます。(医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る緊急調査について:文部科学省より)ほかに怪しいといわれているJ大学、K大学と合わせると延べ人数は2500人以上です。他にも噂されているところはあるでしょうから、もっと多くなるのでしょう。
そんなに多くの人が受験しているのを「当たり前」「知らない人がだめ」とは言えないでしょう。そもそも噂であり、確固たる情報ではないですし、普及もされてないんだから情報として欠陥があるんです。だからこそ、大学が正式に公表していく必要があるんです。
今更という気持ちはわからんでもないですけど、現実に明らかになったのは今ですからね。昔からあったという事実は、今ある不正を一つも肯定することはないんですよ。
「私立だからいいのでは?」
国に定員が定められてるのは前述した通りであり、そこに私立か国公立かの差はないと思います。
「医学部受験は就職採用の側面もある」
ないです。
「経済面を考慮すれば不当差別とは言えない」
経済面を考慮する意味が分からないですし、卒業後の就職と受験は関係はありません。
「親が医師だと背中を見ているので、心構えが既にできているから優遇してもいいのでは?」
親の収入があって勉強できる環境にいて、その背中を見てて心構えができてるのに受験突破すらできない方がよろしくないのでは?
「医師養成には多額の税金が使われてるから、多く働ける現役や男性が優遇されるべき」
まず医師養成に多額の税金が使われてるわけじゃなくて、ほかの理系学部と比較して1.5倍程度。医学科は6年だから年単位で見るとあんまり変わりません。
こちらの記事が分かりやすく検証してあります。
そもそも現代は男性や若い人だけが多く働く世の中ではないはずです。男性も育児参加しますし、早々に現場を離れる人もいます。女性でも長く第一線にいる人もいます。属性ごとにひとくくりにする意味はないです。
「他の学部でもある」
前述したとおりどうしようもなく定員が決まっているため、やや事情が異なります。というか、それも一つの問題です。重なりますが、ほかの問題の存在がこの問題の存在を肯定することはありません。
「一般企業の就活でも年齢差別はある」
企業で学力審査を受験と同程度行い、同等の比重を置いて採用決定するところがあったら教えてほしいです。募集要項によると受験も総合判断とされていますが、面接などの比重が違うと思います。そもそも、企業と大学で性質が異なるので議論にならないです。
「公務員の年齢制限はいいのか」
募集要項に明記されてるはずです。出身地による差別とかはよく知りません。
終わりに
怒りを感じてるとか、許せないとかそういうのは特になくて、言いたいから言うというブログの原点に立ち戻った記事でございました。Twitterで質問箱を設置してますので、何かありましたらお気軽にどうぞ。