再受験、医学生そしてパパに

理学療法士から医学部を再受験した人のブログ。国立大学医学科5年。在学中に結婚し、娘も生まれました。

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慶応義塾大学の入試に関する発表について思うこと

こんにちは、さんだ/再受験医学生 (@sanda_igaku)です。朝、ベッドから抜け出すのがだんだんつらくなってきました。昼間はそこそこ気温があがるので、その差がしんどいっす。

 

 期せずして続いております、不正入試シリーズ。前回は昭和大学の入試要項による記事を書きました。

 

 

 

 10月26日に慶応義塾大学公式HPにて「慶應義塾大学医学部の入学者選抜に関して」が発表されたので、いつも通り思うことを書いていきます。

 

 

 

文科省の調査の中間まとめ

慶応義塾大学の発表について考える前に、文科省による報告を先に。

 

先日、医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る緊急調査について:文部科学省にて調査の中間まとめが発表されました。直接のリンクはこちら

 

 進捗としては30大学の訪問調査が終了したところだそうです。調査の結果は大学名は伏せたうえで、

 ・不適切である可能性が高い事案

 ・疑惑を招きかねない事案

 ・入学者選抜の公正確保に資すると思われる好事例

に分けて、実態が報告されています。

 

 また、その結果に続き、「募集要項の役割と入学者選抜の公正性」という項目があります。文部科学省として不適切と判断する基準みたいなもので、まとめにまとめると

 

 募集要項で説明してないことはアウト

 

だそうです。ここで「募集要項で書いてたらいいの?」と思う方もいるでしょうが、防衛医大の年齢制限や東京女子医大の存在があり、一概に「性別や年齢での受験制限はアウト」と記載できなかったためでしょう。

 

 

 文科省は調査を行ったうえで、その結果の扱いを

複数の大学においては,不適切である可能性の高い事案が発見されており,現在,それらの大学に対して,速やかに詳細な事実関係を確認し報告するよう指導しているところです。

 

文部科学省においては,不適切である可能性の高い事案が発見された場合には,大学として事実関係を明らかにした上で自ら公表を行い,入試の改善や不利益を被った受験者の救済など必要な対応を取られることが重要であると考えております。

 

として います。文部科学省からの公表はなく、大学が事実関係を明らかにして公表する形なんですね。個人的には文科省から公表していいじゃんと思うけど。

 

 

慶応義塾大学の発表について

 そんな中、他大学に先駆けて慶應義塾大学から発表がありました。

www.keio.ac.jp

 

 2018年10月10日に調査を受け、慶応義塾大学医学部入学者選抜において、性別や年齢等による得点調整は一切行っておらず、縁故などによる優遇もないとのことです。

 

 

 10月11日に調査を受け、10月23日に文科省から「医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る緊急調査の中間まとめ」が発出され、10月26日にこの発表です。驚くほどスピーディーですね。

 

 

 一方で、僕の質問箱にこのような質問が。

 

 

 

この発表を疑う余地はない

 文科省による緊急調査結果によると、慶応義塾大学医学の22歳以上の受験者は過去6年間で100人前後。対して合格者は直近3年連続で0人、続く年が2人、3人、2人。質問者さんはおそらくここに疑念を抱いてらっしゃるのでしょう。確かに少ないです。

 

 

 ですが、すでに文科省による調査を受けたあとです。仮に「不適切である可能性が高い事案」や「疑惑を招きかねない事案」があったとしても、大学内で事実関係を確認したうえで公表されたものです。適切な手順を踏んでいます。そもそも、ないものはないとしか言えんのです。

 

 

 これに対し疑念を抱き、さらなる何かを望むのであれば、インパクトのある情報を疑念を抱く側が提示しなければならないと僕は考えます。慶応義塾大学側からすれば悪魔の証明になります。たとえ全受験者の入試成績を公表したところで「これは改ざんされている可能性がある」「改ざんしてない証拠を示せ」という意見が出てくるのではないでしょうか。あれ、こういう構図どっかで見ましたね。

 

 

 加えると、以前、「国公立大学医学部において、偏差値が高い大学ほど22歳以上の合格率が低い」という結果を僕は出してます。

 

 私立に関する検証はしていませんが、見比べてる限り大きく違いはない感じがします。慶応義塾大学は私立で最も偏差値が高い大学なので、これで説明できる気もするんですよね。ちなみに、東京大学理科3類の過去6年間の22歳以上の受験者は100名前後、そのうち合格者は最大7名、平均4名です。

 

 

 慶応義塾大学のこの発表に続いて、他の大学からの情報も出そろい、入試における差別がなくなることを望みます。Twitterでは質問箱も設置してますので、質問、感想、要望などあればお気軽にどうぞ。