再受験、医学生そしてパパに

理学療法士から医学部を再受験した人のブログ。国立大学医学科5年。在学中に結婚し、娘も生まれました。

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医学科を卒業したら医師として働かなければならないのか?

こんにちは、さんだです。

 

医学部入試不正に関して、以前に色々考えを述べてきました。その総括記事がこちら。

 

www.sanda-igaku.com

 

で、50歳過ぎた受験生が合格平均点を超えていても落とされた話がまた話題になってますね。

www.buzzfeed.com

 

 この記事のことについての言及に目を通してみると

 

「税金を投入しているのだから、医師として働けない期間が短い人は合格させるべきではない」

 

 みたいな内容が散見されます。このことについて今の考えを述べたいと思います。

 

 

 

別に医師として働かなくてもいいじゃん

 僕は医学科を卒業後は、必ずしも医師として働く必要はないと思います。臨床医は一つの選択肢であっていい。

 

 

 理由は、大学であって医師養成所ではないから。学ぶということが本質。もちろん、少なからず税金などを利用しているので、学んだことを社会に還元するという意識は持っておくべきであるけど、それは必ずしも医師として働くことではないと思います。

 

 

 そもそも僕は国立大の理学療法士養成校を出て、今はこうしているわけですし。僕の前の大学の同期で理学療法士として病院などで働いている人は、たぶん半分もいない。これは極端な例だけど、一つの選択肢として「理学療法士として働く」があって、みんなそれぞれが生き方を選択して今を生きています。

 

 

 教育学部を出ても教育関係ではない仕事についている人もいるだろうし、法学部を出てもそういう人もいるでしょう。医学部も同じで、例えば役人であったり、起業であったり、いろいろな場所で活躍できる方がいいよね。

 

 

医師が「医師として働かないなら云々」を言っていることについて

 Twitterでも、現在病院で働いておられる先生のなかには「税金を投入しているのだから、恩返しとして医師として働け」みたいなことを言う方も見えます。別に個人の意見だから何を言ってもいいとは思うんですけど、自分に跳ね返ってくるとか考えないのかな。

 

 

 人に言うからには自分で実践してほしいものですね。「税金を使って医師になったのだから、使い物にならなくなるまで医業に身を捧げます」と。少なくとも僕には言えませんね。今は臨床医として生きていきたいけど、10年後もそうかは分かりませんし。

 

 

 ちなみに前の記事でもちらっと書きましたけど、国公立なら医学部も工学部も一人当たりに使われるお金は変わらないので、これを言うのなら他学部の人にも言わなきゃならんと思うのです。その記事はこちら

 

www.sanda-igaku.com

 

 

 

高齢医学生ばかりにはならない

 「みんながセカンドキャリアとして再受験して、医学生の高齢化が進むと医師が減るじゃん」みたいなのは、なんとなく言いたいことは分かります。でも、ありえないんじゃないかなと思ってます。成績というハードルはやっぱり高い。

 

 

 そういう高齢受験生の集団の成績と、現役・一浪くらいの集団の成績が同じだと仮定しましょう。でも、地域枠や推薦がある以上、そこまで心配しなくていいと思うんですよね。今後は医学部の定員は減っていくんだろうけど、おそらく推薦や地域枠はそのままでしょうから、若い医学生は確保されますよね。

 

 

 そもそも、若い医学生が医師として働くことを続けることが確定ではないんです。将来、医師という職業に「うまみ」がなくなっていったとしたら、人はどんどん離れるでしょうけど、若い人ほど見切るのが早いような気がします。いろんな可能性に触れているから。

 

 

医師にならなくて、医学を学べる大学について

 「医師国家試験の受験資格は与えられないけど、医学を4年かけて学ぶ学校」これはめちゃくちゃ需要がありそう...基礎医学を中心に臨床のことも少し学べて...研究するための学部...

 

...

 

...

 

 あった。

 

生命科学科 | 鳥取大学医学部

カリキュラムは↓

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他には九州大学 医学部 生命科学科もそうかな。

 

 基礎系であれば理学部生物科みたいなところも近しいものがあるし、僕の前の大学では神経科学や運動学、人体構造学などが一般教養科目として開講されていたので、学ぼうと思えば学ぶ場所はあるのかもしれない。

 

 

 医学を学ぶ=医学科みたいなところあると思うんですけど、こういう選択もあるということってあんまり知られていない気がする。

 

 

いろんな選択ができる世の中に

 医師免許とったからって道は臨床医一本ではなく、いろんな選択肢があると思う。その中で、自分にやりたいことは何か、自分にできることは何かを考えて人生を決定できるようになったらいいなと思います。

 

 

 日々のことをTwitterで細々とつぶやいております。質問箱も置いてますので、何かあればお気軽にどうぞ。