再受験、医学生そしてパパに

理学療法士から医学部を再受験した人のブログ。国立大学医学科5年。在学中に結婚し、娘も生まれました。

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各都道府県の医学生数と初期研修定員数

こんにちは、さんだです。 明日から国家試験ですね。先輩方は頑張ってください。

 

 来年には僕も国家試験を受けるわけですけど、その前に行われるのがマッチングです。簡単に説明すると、全国の医学生の「この病院で初期研修をしたい」ってのを集めて、そこから病院が「この人とこの人取ります」といった感じに選んでいくんです。

 

 

 初期研修だけでなく専門研修でもマッチングが行われておりまして、マッチングの時期になると「研修医が地方から都会に流出している」「大学病院が不人気だ」といった話題が出るんですね。なので、この辺に関して考えてみようと思います。

 

 

都道府県ごとのマッチング定員と医師国家試験出願者数

 地方の医師不足というものはずっと前から叫ばれております。そこで、地方に残る医師を増やそうと奨学金や地域枠を作ったり、カリキュラムで地域医療を推したりと色々なされているのです。

 

 さて、実際にどのくらいの医学生が地方で育てられて、初期研修医として地方で働くのでしょうか。ちょっと調べてみました。以下が表で数字は2017年度のものです。

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「募集定員数」とは、各都道府県での臨床研修病院の募集定員の合計です。「国家試験出願者数」は、国家試験を受験する人数を出身大学を通して都道府県ごとにまとめたものです。例えば北海道には旭川医科大学、北海道大学、札幌医科大学の3校の受験者の合計です。

 

 

 「定員/出願者数」は「募集定員数」を「国家試験出願者数」で除した値で、排出する初期研修医の数に対してどれだけの枠があるのかを示しています。赤字のところは「育成する数より、受け入れる枠の数が少ない」ことを示しています。

 

 

田舎では研修できる施設が少ないという現実

 上の表を見たらわかりますけど、47都道府県中25都府県が輩出する医学生の数よりもマッチング定員数の方が少なくなっています。

 

 この理由として

①臨床研修病院の数が少ない:下記以外全部

②大学の数が多い:東京都、大阪府、神奈川県

 が考えられると思います。

 

 現代において医師不足や医療崩壊が叫ばれているのは圧倒的に①の県なんですけど、見方を変えれば「他県で働く医師の教育も担っている」状態になるんですよね。ちょっと悲しくなります。

 

 ①の県はそもそも枠も少ないし、その枠の中で臨床研修病院の質に差があるわけです。そしたらその県で勤務義務のある人の中で人気病院、不人気病院が生まれるわけです。

 

 県の勤務義務がない医学生もその県でマッチングするなら人気病院にしたいでしょう。立地や教育の質など考えると当然です。でも、そこには地域枠の子らが集中しそう。それでアンマッチするくらいなら、はじめから他県での初期研修を考えたくもなりますよね。

 

 

地方から都市部の病院にいくためにはより頑張る必要がある

 出身とか生活とかそういうのを考えて、都市部での研修を考える医学生も少なくないと思います。ですけど、見たらわかる通り、都市部(東京、大阪、福岡)では、そもそもとしてマッチング定員数より医学生の数が多いわけです。もちろん、都市部の学生が全部そこに就職するわけではないですけど。

 

 ですけど、地方からわざわざ都市部に行くのであれば、やっぱりアクセスが良かったり、研修の質が良かったりするところがいいはず。そうなると倍率はこの見かけ以上に高くなると思います。「都市部なんて病院たくさんあるから、どこか引っかかるでしょ」というのは完全に誤りですね。

 

 

受験と関連させて

 これは完全に僕が考えているだけのことなんですけど、今後は医学部定員は減っていくはずです。少子化と医療需要を考えて。

 

 で、どこから減らすって考えるとやっぱり上に挙げた①の県だと思います。県内で就職する分だけ県内で育成するという形になっていくのかなぁと思います。逆に都市部では今後高齢化が進むので定員は減らしにくいかなと思うんですよね。

 

 次は実際に各都道府県にどれくらいの研修医がいるのか調べてみようかな。