再受験、医学生そしてパパに

理学療法士から医学部を再受験した人のブログ。国立大学医学科6年。在学中に結婚し、娘も生まれました。

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各都道府県の初期研修医数と専攻医数(2018年度版)

こんにちは、さんだです。

 

前回は学生数と初期研修医の数を比較することで、どの県が教育に対してどれくらいの初期研修医を確保しているかを書きました。

 

www.sanda-igaku.com

 

 千葉県のように輩出する医学生数の3倍もの初期研修医を獲得する県もあれば、学生数の半分しか初期研修医を確保できない県もありました。

 

 今回は、初期研修医の数と専攻医(3年目)の数を比較しようと思います。専門医制度により、3年目の進路が都道府県と科ごとに可視化されるようになりました。3年目の進路はタイミング的にずっとその地にいる可能性が高いので、その県の医師確保として考えられるのではないかと思います。

 

 

都道府県ごとの初期研修医数と専攻医数

 データは2018年に専攻医になった学年のデータです。前の記事までの学年は2019年に3年目になる学年のデータなので、参照しているものが違うことをご了承ください。本当は2019年に3年目になるデータで統一するつもりだったのですが、まだ確定数が出ていなかったので暫定版です。データは厚労省のページより。

 

 ということで、データがこちら。

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 初期研修をマッチングしても国家試験に落ちたり、初期研修後に専門医制度のプログラムに乗らなかったりします。また、転科した専攻医も数に含まれています。なので、厳密な値ではないことをご了承ください。

 

ランキング

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 都会が続くと思いきや、意外と地方も上位に来てますね。

 たぶん、地域枠の関係ではないでしょうか。

 

初期研修医のリクルートと専攻医のリクルートは違う

 印象としては初期研修医のリクルートと専攻医のリクルートが違いそうな感じがしますね。例えば、千葉県は学生数に対する初期研修医数が最も多い(この年度でも確認済み)のですが、そのまま専攻医として残る人は少ないようです。

 

 これは専門医制度の影響が少なからずあるのではないかと思います。専門医制度開始前は、各認定施設が好きなように後期研修医として専門医の育成を行ってきました。対して専門医制度では、基幹施設と連携施設で構成された病院群のプログラムに則って育成が行われます。この病院群というものが厄介で、基幹施設になれる病院が少ないと、県での研修場所が限られてしまうんです。というか全体として選択肢が少なくなります。

 

 千葉県は東京の大学の関連病院が多いとかで、東京のプログラムに登録する人が多いのかもしれませんね。そもそも臨床研修病院に対して専門研修基幹施設が少ないのかもしれません。

 

 それにしても、初期研修で県全体でリクルートを頑張っても、専門研修で県に残るのはその7割以下なんてのは、教育を行う側としてはつらいものがあるでしょうね...。そりゃ面接で「将来は県内に残りますか?」って聞きたくもなりますよね(2回目。リクルートされる先生方は、専門研修の勧誘こそ頑張るべきなのかもしれませんね。

 

専門医制度について知らなきゃいけない

 上の方に書きましたけど、この比較ができるようになったのは専門医制度によって専攻医の数が可視化されるようになったからなんです。数どころかどこのプログラムに所属しているかまで分かります。

 

 で、変わったのはこれだけではないんですね。まだ専門医制度による専門医はいないのでどうなるのかは分かりませんが、今専門医の先生と同じキャリアの積み方はできなくなっている可能性があります。

 

 専門科の選択は一生を左右しますから、医学生は専門医制度について知る必要があります。気が向いたら僕も書きますが、「こんなはずじゃなかった」とならないように調べてみてくださいね。